国宝「天寿国繍帳」の図柄を聖徳太子の被衣に復元~ 『中宮寺』
鑑賞された上皇夫妻の後追いの形で奈良・斑鳩町の中宮寺を訪ねた。当寺は聖徳太子の母・穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の御願によって創建された寺である。かつて間人皇后が滞在されたことのある京丹後市間人の出身者としての思い入れもひとしお。復元された国宝「天寿国繍帳」の図柄を着用の太子の姿に感激する。
Updated Date : 2023-07-08 17:39:00
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国宝「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」は聖徳太子の妃である橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、太子薨去(こうぎょ)の後、宮中の采女(うねめ)に命じて、太子が往生されている天寿国のありさまを刺繍せしめたもの。
被衣(かつぎ)をまとった聖徳太子二歳像
国宝「天寿国繍帳」の図像や技法を復元し衣の形に仕立てたものを、京都の伝統工芸「京繍」(きょうぬい)の第1人者・長艸敏明(ながくさとしあき)氏が奉納された(写真は中宮寺のリーフレットより)
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国宝「天寿国曼荼羅繍帳」(右が本作、左が復元作)
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中宮寺本堂
当寺は聖徳太子の母である穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとこうごう)のために、宮殿を改めて寺にしたものと伝えられている。太子の宮殿である斑鳩宮(いかるがのみや)を中心にして、西の法隆寺と対照的な位置に創建された。現存する日本最古の尼寺として著名。
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