京都府内で最大級の古墳二つ  『蛇塚古墳と天塚古墳』
右京区太秦の住宅地の中にある「蛇塚古墳」は、フェンスに囲まれた横穴式石室で規模は奈良の明日香村の石舞台古墳に匹敵する。かつては石室の中に蛇が多く生息していたのが名前の由来である。この一帯は渡来系の秦一族により開発されたといわれ、被葬者は首長クラスのもと考えられている。(本文へ続く~)
Updated Date : 2021-05-28 21:41:25
Author ✎ 京都再発見
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内部は封土が失われて今にも崩落しそうな天井石が鉄の柱で支えられ、クスノキの根が積み石に深く入り込んで不気味な様相を呈しており迫力がある。 一方、「天塚古墳」は規模的には蛇塚古墳に次ぐものだが、築造の時期は前者よりも古く6世紀半ばと推定されている。石室の発掘調査の際には銅鏡、馬具、勾玉、鉄鏃など400点の副葬品が出土し、ここも秦氏一族の墓と推定されている。 天塚古墳は前方後円墳で二つの横穴式石室を持っているが、周囲はほの暗い小山で、鳥居や石碑があり伯清稲荷大神を祀る神社の神域になっている。前者が裸にされた古墳のイメージに対して後者はミラクルなパワースポット的な感じである。
蛇塚古墳の石室の内部
京都市文化財保護課(075‐366‐1498)へ事前に申し込みの必要がある。
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蛇塚古墳の外観
右京区太秦面影町 京福嵐山本線 帷子ノ辻駅下車 南へ徒歩約10分
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天塚古墳の石室(大)の入り口
右京区太秦松本町  京福嵐山本線蚕の社駅下車 南へ約500メートル(三菱自動車工業の北側)。
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蛇塚古墳
35.01195475
135.7001556103125
0
0
0
14
35.01195475,135.7001556103125,0,0,0

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天塚古墳
35.007041349999994
135.71206274087132
0
0
0
15
35.007041349999994,135.71206274087132,0,0,0
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