Raspberry Pi Zeroを試してみた
Raspberry Piとは、英国のラズベリーパイ財団によって開発されているシングルボードコンピュータです。 このRaspberry Piの新モデルZeroが、たったの5$で発売されました。 どういう使いみちがあるのか模索するために、入手してみました。
Updated Date : 2016-11-16 19:37:53
Author ✎ H.kita
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Raspberry Pi Zeroとは?
諸元
Raspberry Pi Zeroは、CPUにARMプロセッサを搭載した1ボードコンピュータになります。 この大きさの中に、CPU、RAM、GPU(画面表示用グラフィックチップ)と各種インターフェースが全て収まっています。 Zeroのスペックは、 ・CPU ARM 1GHz ・RAM 512MB ・microSDスロット(OS等インストール用) ・Micro-USB * 2ポート(1つは電源用) ・mini-HDMIソケット になります。 数年前のAndroidスマホのようなスペックです。
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他に必要になるもの
残念ながら、Raspberry Pi Zero単体では何も出来ません。 例えばPCとして使うなら、他にこれらのものが必要になります。 ・MicroSDカード Zeroにはストレージがないので、MicroSDがストレージになります。 OSインストールだけなら8GB、余裕を見て16GBあれば、とりあえずは十分です。 ・USBハブ & MicroUSB変換アダプタ USBポートが1つしかない(1つは電源供給用)なので、キーボード/マウスやらつなぐにはUSBハブが必要です。MicroUSBポートなので、場合によっては変換アダプタも必要になります。 ・モニタ/HDMIケーブル & 変換アダプタ モニタにはHDMIで接続します。Zeroが小さいのでHDMIもminiHDMIになっています。 最近はHDMI出力できるタブレットも多く、それらはMicroHDMIなので、MicroHDMIへの変換アダプタは100均なんかでもありますが、Microではなくminiの方です。 ・キーボード/マウス そこらに転がっているのを使いましょう(笑) ・電源 電源はMicroUSBから供給しますので、スマホ用の電源アダプタとUSBケーブルで代用できます。iPhoneのLightningケーブルは全然形式が違うので使えませんが、100均のACアダプタとUSBケーブルでもいけます。
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動かしてみる
OS(Linux)のインストール
DebianベースのLinuxが提供されています。 ダウンロードして解凍、MicroSDに放り込んでラズパイを起動するだけで、インストールされます。
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デスクトップ画面
普通にLinuxなので、ネットも出来ます。 ただしZeroにはLANポートが無いので、USB接続の無線LAN等が別途必要になります。 私は、有線LANが付いているUSBハブを使いました。 日本語表示/入力も出来ますが、最近のブラウザはとにかくメモリを食うので、Zeroの512MBでは全然足りず、正直言ってブラウザは全く実用足りえません。 Youtubeなんて見ようものなら、ほぼフリーズ状態になります。 デスクトップ自体は、わりとキビキビ動いています。
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費用
現在、Raspberry Pi Zeroは日本では公式に販売されておらず、個人輸入かオークション等で入手する必要があります。 価格は5$ですが、上記理由により送料などがかかるので、実売価格は2000円ほどになります。 また、他に変換アダプタ等いろいろ必要になるので、モニタ除いて1式4~5000円くらいかかります。
総評
Zeroの上位モデルRaspberry Pi 2/3あたりだと、CPU4コア、RAM 1GBにUSBポート*4 LAN(Raspberry Pi 3は無線LAN)になり、変換アダプタやUSBハブが不要なうえ、価格も5000円ほどなので、 ハッキリ言って、そちらを買ったほうが実用的で使いみちもあります。 Zeroの特徴といえば小さいことですが、それもハブやらアダプタやら付けるとゴチャゴチャして結構な大きさになるので、メリットとは言えません。 例えば、モニタやら付けずに、制御用の組み込み用途などに使うには良いかもしれませんが、PCとして使うには無理があります。 実際に使われている方の用途を見ると、カメラを組み込んでWebカメラにしたり、機器に組み込んで制御用に使うといったケースが多いようです。
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