さくらがい花なび(No56)~「細雪」に登場する椿~ 『広沢の池のほとり』
「細雪」(谷崎潤一郎)に登場する、この椿に出会った時は、すでに開花の盛りを過ぎていた。本来の華麗な姿を見ることはできなかったが、桜の頃であればおそらく鈴なりの状態で、道行く人々の目を奪っていたことだろう。 最盛期にぜひ見参したいものだ。
Updated Date : 2024-04-29 20:06:22
Author ✎ 京都再発見
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文豪の愛した椿(撮影日2024年4月19日)
「区民誇りの木」~ 樹齢約300年。
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谷崎潤一郎『細雪』より 明くる日の朝は、まず広沢池のほとりへ行って、水に枝をさしかけた一本の桜の樹の下に 幸子、悦子、雪子、妙子と云う順に列んだ姿を、遍照寺山を背景に入れて貞之助がライカに収めた(中略)。 以来彼女たちは、花時になるときっと、この池のほとりへ来、この桜の樹の下に立って 水の面をみつめることを忘れず、且その姿を写真に撮ることを怠らないのであったが、 幸子は又、池に沿うた道端の垣根の中に、見事な椿の樹があって 毎年真紅の花をつけることを覚えていて、必ずその垣根のもとへも立ち寄るのであった。
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区民の誇りの椿
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