法成寺の遺物と思しき石仏と礎石 『清浄華院』
‟この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思えば”(藤原道長)。これは平安時代の貴族・道長が自らの権勢を欠けることのない満月に例えて詠ったものとされる。道長は「御堂関白」と呼ばれ栄耀栄華を極めたが、晩年は豪邸・土御門第の隣に法成寺を建造すべく注力した(~本文へ
Updated Date : 2023-01-10 10:36:36
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これまでは鴨沂高校の校庭側の推定地に石碑が一本立つのみだったが、近年、荒神口の近くの工事現場から石仏と礎石が出土して話題を呼んでいる。法成寺の遺物と思しき出土品は「清浄華院」の境内に供養されており一見の価値がある。
清浄華院の境内にある石仏と礎石
説明板の手前の円形の石が礎石、右奥が石仏(2021年12月に工事現場から出土したもの)。
「小右記」(しょううき)には道長が法成寺の御堂造営のときに礎石にするために、羅城門にあった石を持ち去ったとの記述がある。
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清浄華院の山門
正面の奥に見えるのが出土品。
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礎石などが出土した場所
上京区河原町通広小路下ル
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法成寺跡の石碑
従来からある石碑(鴨沂高校の校庭側)
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