「西寺」の寺号を継ぐ寺院 「浄土宗西山禅林寺派 興国山 西寺」
「西寺」の発掘現場からほど近い南区の唐橋平垣町に、西寺の寺域にあった西方寺が「西寺」と改称されてその名を継いでいる。西寺は開祖・守敏僧都が嵯峨天皇から
下賜されて以来、160有余年間は隆盛だったが伽藍が正暦元年(990)と天福元年(1233)の2度の火災で焼けて以後は再建されなかった。
Updated Date : 2019-10-30 21:18:29
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天長年間に東寺の空海と西寺の守敏が神泉苑で祈雨の法力を競い、空海が勝ったという伝承は「神泉苑絵巻」に書かれ有名である。
西寺は火災などで衰微し健保年間に従来の法相宗を浄土宗に変換し寺号に「方」の一字を加え西方寺と改称し、寺域の北西隅に移転改築している。西方寺が古の「西寺」であることは守敏自作の木像ならびに不動尊木像、般若画像などが明治23年の宝物調査で千有余年前の作であることが認定されたこと。また明治27年(1894)に西寺旧跡名称の煙滅を恐れて古刹保全の趣旨と寺門維持のため「西寺」の寺号の復旧を出願して現在の「西寺」となり今日に至っている。
守敏僧都の木像が安置されている本堂の厨司
毎年4月15日に開帳される。
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山門の脇にある西寺旧跡の石碑
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