遅い春の桜:「ナラノヤエザクラ」,「鹽竈桜」
京都などの桜の名所を訪ね歩いたあと、遅い春を味わう櫻をご紹介します。「ナラノヤエザクラ」と「鹽竈桜」です。 「ナラノヤエザクラ」は古都・奈良、「鹽竈桜」は宮城県の鹽竈神社で観ることができます。陸奥(みちのく)の春に会いに行きませんか?
Updated Date : 2019-04-26 09:59:37
Author ✎ Teddy
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鹽竈桜
ごらんください!!!八重の花びらの中から葉が飛び出ています。 シオガマザクラ(新字体:塩竈桜、正字体:鹽竈櫻、慣用形:鹽竃桜。学名:Prunus leveilleana Koehne cv. Shiogama )は、サクラの一種であり、宮城県塩竈市の木でもある。 花は八重で花の色は薄桃色。サトザクラ系のシオガマザクラは花弁が約40片からなる大輪の八重ザクラである。その歴史は古く、堀河天皇の御製に「鹽竃櫻」と見あることから、平安時代には品種として成立していたものと考えられている。古くから著名なサクラとして昭和15年(1940年)には国の天然記念物に指定された。 その後高齢木のため枯死したため、昭和34年(1959年)に天然記念物の指定が解除された。しかし枯死直前に鹽竈神社の庭師である松木操により接木がされ、京都のサクラ研究家である佐野藤右衛門の指導を受けて「塩竈桜保存会」が苗木を育成した。 保存会の努力により育った苗木は、鹽竈神社境内に54本植えられ、このうち31本が昭和62年(1987年)12月17日に国の天然記念物として再指定された。
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鹽竈神社(陸奥国一宮)
鹽竈神社は、武甕槌命・経津主神が東北を平定した際に両神を先導した塩土老翁神がこの地に留まり、現地の人々に製塩を教えたことに始まると伝えられる。 塩竈みなと祭の際には、鹽竈神社が祭りの出発点となり、志波彦神社・鹽竈神社の神輿が塩竈市内を練り歩き、御座船を始め約100隻の船を従えて松島湾を巡幸する。東北開拓の守護神である。 鉄道 最寄駅:JR東日本仙石線 本塩釜駅 (徒歩約10分) JR東日本東北本線 塩釜駅 (徒歩約15分)
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塩竃神社の神紋
この神紋でも、花びらの中から葉が飛び出ていることがわかります。
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ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜) 学名: Prunus verecunda 'Antiqua'
「奈良に植わっている八重桜」の総称ではなく、サクラの栽培品種の一つ 学名: Prunus verecunda 'Antiqua'。オクヤマザクラ(カスミザクラ)の変種 愛らしい小ぶりな八重桜。繁殖力は極めて弱く、殖やすのが非常に難しい。樹勢は弱く、寿命も短い。花は 4 月下旬から 5 月上旬に咲き、ゴールデンウィークの頃に満開となる。
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歌碑「見渡せば春日の野辺に霞立ち 咲きにほへるは桜花かも」 (万葉集 巻10 1872 作者未詳)この桜はヤマザクラとみられる。 ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜)は『詞花集』の伊勢大輔の和歌により著名になった。『詞花集』には「一条院御時、奈良の八重桜を人のたてまつりて侍けるを、そのおり御前に侍ければ、その花をたまひて、歌よめとおほせられければよめる」とあり、伊勢大輔は「いにしへの奈良のみやこの八重ざくらけふ九重ににほひぬるかな」と詠んでいる。 いわゆる「九重の桜」は、京都御所の紫宸殿前にある桜を根分けして移植したものなど、宮中にゆかりのある桜を意味する。
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説明文
一条院の御時から数えて1000年ほどになる今日、ナラノヤエザクラは奈良を代表する花として、奈良県花、奈良市章・市花に用いられている。 *正倉院西側の塀沿い *東大寺南大門の近く *東大寺・戒壇院東側エリア *氷室神社 *「おかっぱ桜」の北側に2本 など
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