XCF国際理解講座「第8回クロスカルチュラル・フォーラム」 ~多文化共生を目指して~
【XC:クロスカルチュラル】という言葉は、「国際交流」や「異文化適応」と違い、主も従もなく、同じ立場で、国や文化や言葉の違いを深く理解し、それを尊重し合いながら、共に生きていく【文化の交差】を意味します。
Updated Date : 2018-09-04 16:57:03
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「ブータンの開発方針とGNH(国民総幸福量)」
GNH(国民総幸福量)は1972年にブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク4世が提唱した概念で「個人の幸福は社会(人間、その他をふくむ)の犠牲の上に成り立ってはならない。他への悪影響を考慮せずに幸福になったら幸福を共有することはできない(カルマ・ウラ) 」 という考え方を基にしている。GNHの4本の柱として1. 持続可能で 公正な 社会経済発展 2. 環境保護 3. 文化の保持促進 4. 良い統治 がある。現在のブータン国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク王(5世)は良い統治の実践者として大変人気があり、ブータン人の幸福の源になっている。夫妻が来日され、ブータンに好感を持つ日本人が増えたことはとても嬉しい。
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②ロイ・ヤンヤンさん(奈良先端技術大学院大学博士課程) 「中国の学生生活と幸せ」
幼い時からずっと日本のアニメをみて育った。出会った日本人はいつも礼儀正しかった。ある日素晴らしい論文を読み、奈良先端技術大学院大学に留学することに決めた。
中国の高校生活は一番辛かったが、一番意味があった と思う。私の実家がある地域では、良い大学にいくため、朝五時に起きて学校へ行き、夜10時に帰るのは普通で、深夜まで勉強するのが当たり前だった。しかし、そのような生活の中で自立でき、親友ができ、忍耐、努力、辛酸、苦渋、果ては絶望まで乗り越えなければ、何もできないことがわかった。中国では 出身地と違う大学に進学することができ、そこにはいろいろな地方の人が寮生活をおくるので,視野が広がった。大学生活はサークル活動、ルームメイトと一緒に街をぶらついてお菓子を食べる など、自由そのものだった。
1980年から1989年までに生まれた「80後」と呼ばれる中国の若者は主に一人っ子で甘やかされて育てられ、中国の経済変革や教育変革を経験していおり、多くが高等教育を受けている。 お金持ちもかなりいるが、普通は、就職ストレス、高い住宅価格、6人の老人を支えるなどで、経済負担が大きくなってきている。 「80後」たちの婚姻は「裸婚」「富二代婚」「闪婚 (稲光いなびかりのような結婚)」などがある。売れ残りの男女は「剰男剰女 」と呼ばれる。テレビではお見合い番組が人気である。
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③精華西中学校国際交流部 部員3名(野林さん、広澤さん、中西くん) 「中学生の幸せ」
精華西中学校の国際交流部では、中学校生活の紹介を行いました。
学校の位置や生徒数、クラス数に始まり、昼食での様子ではお弁当の中身も写真を撮り紹介。掃除や放課後の部活動、行事面では体育大会での種目の紹介やクラス対抗の合唱コンクールやそれぞれの興味や関心に応じてコースを選択し、発表する文化発表会など、写真を交えて発表しました。最後には西中生の好きなもの(漫画、テレビ番組、歌手、キャラクター、食べ物など)全校生徒にアンケートを取り、集計した結果を発表し、参加者にも中学校生活の様子を知っていただく良い機会となりました。
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