17世紀中期に本堂、庫裏、書院が建てられた栄摂院(えいしょういん)の魅力
金戒光明寺塔頭 栄摂院は、1589年(天正十七年)戦国武将「木俣守勝」(のちの彦根藩筆頭家老)により創建された。 17世紀中期に本堂、庫裏、書院が建てられた。 彦根藩の藩主は、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に登場する井伊家です。
Updated Date : 2019-11-02 09:13:43
Author ✎ Kyoto Culture
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金戒光明寺塔頭 栄摂院(えいしょういん)
栄摂院〔金戒光明寺〕,Eisho-in Temple,Kyotofukoh
◆金戒光明寺塔頭 栄摂院(えいしょういん)は、1589年(天正十七年)戦国武将「木俣守勝」(のちの彦根藩筆頭家老)により創建された。 開山は松誉琴察。 木俣守勝と松誉琴察上人は同じ三河岡崎が生国という縁で住職に迎えられたといわれている。 17世紀(1601-1700)中期、本堂、庫裏、書院が建てられた。 ◆木俣守勝 戦国時代~江戸時代の武士・木俣守勝 (きまた もりかつ、1555-1610)。 三河生まれ。養子に木俣守安。父の代より徳川家康に仕えた。 1582年本能寺の変で、家康の伊賀越えを警護した。 近江彦根藩家老となり、井伊直政、直勝を補佐した。
写真は、2017年5月28日撮影。 栄摂院は、秋の紅葉も美しいのですが、サツキの美しい参道も素晴らしい!
舞妓さんの頭上にある扁額は朝鮮通信使が揮毫し、木俣守勝の養子 木俣守安(彦根藩筆頭家老)を通じて寄贈された。 http://photograph.pro/jp/kyoto/kawabata/eishoin.html
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京の七不思議:明星井(めいせいい)
庭の奥に、今も湧き続けている「明星井(めいせいい)別名:天人影向の井(てんじんようごうのい)」という井戸があります。 京都には名水と言われる水が多くありますが、この明星井の水も“黒谷明星水”と呼ばれ、京都の名水のひとつとされています。 山懐の井戸から湧き出る清水に天から明星が降り落ち、そこから菩薩様が現れたという言い伝えから、“明星水”と名付けられたのだそうです。 如何にも伝説的な水ですが、皇族や公家たちは、この明星水を好み、茶の湯を楽しんだと言われています。

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栄摂院へのアクセス
・最寄りのバス停は京都市バスの「岡崎道」です。 ・ここへのアクセスは、 地下鉄:烏丸丸太町、東山、烏丸四条 阪急:河原町四条 京阪:祇園四条 JR:京都駅 からバスが便利です。
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木俣守勝
木俣守勝 - Wikipedia
木俣 守勝(きまた もりかつ)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての徳川氏家臣。晩年は彦根藩井伊家の家老を務めた。 天正10年(1582年)の伊賀越えでは地理に明るい守勝が家康の三河国帰国を助けた。 その直後の天正10年(1582年)天正壬午の乱(てんしょうじんごのらん)では、徳川家康は滅亡した武田氏旧臣を井伊直政の傘下に組み入れて「甲州同心衆」として再編し、守勝にはその統率を命じた。これが縁で井伊直政の寄騎になったと考えられる。こうした功績によって2,000石を与えられた。 天正18年(1590年)の関東仕置によって直政が上野国箕輪に入ると、守勝は3,000石を与えられた。この箕輪時代に井伊氏の家臣団は再編され、直政の寄騎であった徳川家臣は井伊家臣へと転属されて「御付人」と称されるようになる。 関ヶ原の戦い後、近江国佐和山を与えられた直政からは長年の功労によって「村雨の壺」が与えられた。
一件を収束させた褒美として茶壺を下賜するので、床の間に並ぶ数個の茶壺から一つを選ぶようにと言いました。 守勝は直政が名物の「村雨の壺」を徳川家康から拝領していることを知っていました。 そこで、それがないか見たところ、この中に村雨の壺があったので、 即座にそれを手にして帰った、という逸話が伝わります。
戦国武将「木俣守勝」の戦国時代~関ヶ原合戦図
江戸時代後期に木俣家が描かせた6曲1隻の屏風
向かって右側が東軍、左側が西軍で、上部には伊吹山も見られる。 1扇ごとに、家康本陣、采配を振りかざす直政と島津隊を追走する井伊隊、「大一大万大吉」の幕が張られた石田三成本陣などが描かれている。 井伊隊の先方として戦う家臣十数人が描かれているが、これは合戦後の論功行賞で直訴した家臣たちの相談役だった木俣家の意向が反映されたと見られる。
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